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極楽東京、終わる!! [極楽トンボの終わらない明日]

いやー、終わってしまいました、『極楽トンボの終わらない明日』東京公演。
僕らベテラン勢があたりまえのようにやっていた小劇場。あの頃は、それが当たり前だったのですけど、中劇場でやらざるを得ないほどにまでお客さんがたくさん来てくださるようになったこの劇団において、あえて原点に戻ってやってみた、若手公演。
普段、どれだけ恵まれた状況でやってきたのか、ということもわかったでしょう。
でも、チケットは前売で売り切れてしまった、なんていう、僕らの頃にはあり得なかった事態も。んーーーむ、今回の『極楽トンボの終わらない明日』の首謀者でもある左東広之も言っていましたが、あらためてお客さんに支えられてやっているんだ、ということをあらためて確認できた公演でもあったのではないでしょうか。
 
というわけで、大サービスショットっ!!

 
いくつかの話が交錯して出てきて、それが終盤に向けてだんだん収束していく、という手法で小劇場界を席巻した劇団ショーマ。そして高橋いさをさん。
キャラメルボックスの初期の頃、たとえば『スケッチブック・ボイジャー』とか『ディアーフレンズ,ジェントルハーツ』とか『サンタクロースが歌ってくれた』とか、そのあたりはもう、明らかにその劇団ショーマの影響の元に作られた芝居でした。
その原点のショーマの作品を、ウチの若手の連中がやる、ということは、本当に大切なことでした。コレがわからないと、キャラメルボックスの今の芝居もできないわけですからねっ!!

 
そして、演出も今まで「演出助手→演出補」だった白井直。
だから、当然選曲だって僕がやっていませんし、相談を受けても「自分でやってね」と突き放しました。ヒドい先輩です。
でも、やらなくてよかったですよ。僕がやったら、「ちゃーんとショーマそっくり」または「ちゃーんとキャラメルボックス」にしちゃいますから。
 
さぁて、神戸です。
ホームグラウンド、新神戸オリエンタル劇場で、神戸のお客さん達をちゃーーんと巻き込めるのかっ?!
逆にいつもの中劇場の方がみんなはやりやすかったりして……。
僕も観に行きますので、神戸の皆さん、明日、お会いしましょうっ!!


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さぁ、あなたはどっちのエスケープマン?! [極楽トンボの終わらない明日]

憧れる、ということ。
それが、意外なことに身近なところにいる人だったり。
天と地ほど離れている人に憧れるのは夢がありますが、目の前にいる人間が、意外なことに自分がひっくり返ってもできないことをすらりとやってのけてしまう人だったりすると、これはもう、逆に憎しみに変わったりするものです。

 
憎しみ、というよりも、もしかするとそれが本当の「友情」なのかもしれません。
自分にできないことができる、しかし身近な人。
「嫉妬」に近い感情を覚えながらも、太刀打ちできないもどかしさを知って、初めて自分の足りなさを知り、自分の無力さを知り、そして自分のできることを知る。
実は僕は、多田が演じる「シンペイ」に感情移入して観ていました。
僕の高校時代には、周りに天才がたくさんいて、天才だらけで、自分だけが何もできないヤツで。でも、実は何もできないヤツ、っていうのが滅多にいないということに気づくまでにそれから5年ぐらいかかるわけですが。
10代から20代の5年、というのは、とてつもなくデカくて長いんですね。迷ってるから。
30過ぎてからの5年って、もう、あっという間なのですけど。やることが決まってるから。
40代の今で言ったら、きっと20年ぐらいの重みがあったと思います。
今回の『極楽トンボの終わらない明日』を上演している連中は、まだ20代。
きっと、この、44歳の僕から見たら「たった」1週間の小劇場公演が、とてつもなくデカい財産になってるんじゃないかと思うのです。
きっと、この公演をやった仲間のことは、絶対に忘れないと思うのです。
シャチョーは裏切っても、こいつらのことだけは、絶対に裏切れない、くらいな。
もっともっと苦しんで、もっともっと上を目指して欲しい。
至らないところの方が多いかもしれないけど、だからこそそのもどかしさを明日に繋げて欲しい。
ただ、僕ら40代だって黙っちゃいませんから。僕らにできることは僕らがやる。でも、君らにしかできないことだってちゃんとある。
頑張れ、おめーらっ!!


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マーヤっ!! [極楽トンボの終わらない明日]

『エイリアン2』の、バスケスかリプリーを思わせる、ショートヘアーの温井摩耶ですが。
いやー、この瞬間は、「マーヤっ!!」「マー屋っ!!」と歌舞伎のように声をかけたくなりますなっ!!
かっちょえーーーっすっ!!

 
……ちなみに、今公演で「おっ、ピンスポかっこいーなー」と思ってみていたら大間違い。てゆーか、僕もゲネプロで観ていて、「いやー、シャープなピンスポットさばきだなー」と思っていたのですが、なんと、ピンスポに見えるのは全部ムービングライトっ!!(←キャラメルボックスの自前です)
人手がないのと予算がないのと場所がないのとで、照明の勝本さんが、なんと半分手作業で通常の照明の操作もしながらムービングを操作してやっているんだそうですっ!!
びっくりですなーっ!!


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石原善暢特集。 [極楽トンボの終わらない明日]

あまりにもいろんな方から、「石原がかっこいい」「石原さんがかっこいい」「石原君がかっこいい」「達也さんから石原君に乗り換えました」……などなどとメールをいただくので、石原特集を組んでみましたっ!!

 
福山雅治さんに似てる、と劇中のネタにもありましたけど、ほんとに似てますね。
でも、イイオトコであることは間違いないわけですな。

 
こりゃねぇ、こんな切ない表情をされたら、キューンとしますわな。

 
いやはや、なんともう明日で東京公演は終わり。
神戸では、僕ものんびり観たいと思います!!


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安理だってがんばってます。 [極楽トンボの終わらない明日]

パイプを組んだだけじゃん、という感じにも見える、『極楽トンボの終わらない明日』のセット。
実は、岡田さつきをはじめとするキャラメルボックス大道具部がボランティアで仕込みに参加したにもかかわらず、場当たりがいつものようにはできなかった、というほど厳しい仕込みだったのでした。
「イントレ」と小劇場の世界では呼ばれている、いわゆる工事現場の足場を使ったセットなわけですが、シンプルな素材なだけにカッコよく見せるのには大変な苦労があるわけです。

 
……それにしても石原、カッコいいなぁ……。
 
おいといて。
 
で、舞台セットにはもう一つの重要な役割「出演者の安全」もあるわけで。
どんなにカッコいいセットでも、ちょっと動いたらぶつかって怪我をするようじゃ当然駄目なわけで。役者が思う存分やりたい演技をやりまくれるのが、素敵なセット。
そういう意味で、今回の『極楽トンボの終わらない明日』のイントレセットは絶妙に完成されたデザイン、というわけなのでしたっ!!



……渡邊安理が入団以来最多の台詞の数をしゃべりまくるキュートな魅力にも、ご注目っ!!


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意外にカッコいいヤツら。 [極楽トンボの終わらない明日]

そもそも、「ズラッと並んだカッコいいヤツら」っていうのが、劇団ショーマの魅力でした。もちろん、素の状態のショーマの方々も知っていた(る)ので、だからこそ舞台上の彼らのカッコよさがまたたまらなかったというわけなのですけど。
で、今回のキャラメルボックス若手陣の『極楽トンボの終わらない明日』。
ご覧くださった皆さんは、どうだったんでしょうかね。
僕は、実を言うとショーマの人たちの面影を引きずってしまうのではないか、という心配があったのですが、意外なことにウチの連中の『極楽』を見て、「どれが誰だった」ということは、ほとんど想像しないで見てしまいまして、逆に、みんなのことを「けっこうカッコいいんじゃん、こいつら」と思ってしまったのでした。

 
特に、石原。
多田直人や阿部丈二が、やればカッコいいであろうことはわかっていたのですけど、石原はウチではわりと地味めな感じというか。
でも、やはり神戸の劇団・ピープルパープル(現在、同時期に池袋の東京芸術劇場小ホールで公演中!! 詳しくは http://people-purple.com/ にてっ!!)での客演経験が彼をここまでにしたのでしょうか、以前あった、おどおどした感じというかいっぱいいっぱいな感じは全くなくなって、舞台を存分に楽しむ感じが出ていてとても好感が持てたのです。
まぁしかし、きっと本番をやっていくうちに、もっともっと成長していってくれるとは思うのですけど。

 
さぁ、早くも後半戦に突入した『極楽トンボの終わらない明日』。
「前売り券は売り切れました。あとは当日券に並んでいただくしかありません。しかも20人までで、お立ち見も覚悟して来てください」という非常にサービスが悪い状態でやっている今公演。しかし、不思議なことに、毎ステージ、ぎりぎりお立ち見のお客さまが出そうで出ないという、綱渡り状態で開演していっているのです!!
中野ザ・ポケットのご近所の方、そして来週の火曜日の夜に新神戸に来られそうな方は、是非っ!!


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温井摩耶、驚異のショートヘア!! [極楽トンボの終わらない明日]

「けれんみ」と言いますか、「キメキメ」と言いますか、普段のキャラメルボックスの芝居ではあんまり見られない「芝居っぽい芝居」が劇中劇のような扱いで出てくるのも、『極楽トンボの終わらない明日』の楽しいところ。

 
僕らの学生時代に流行っていた小劇場演劇は、ほとんどが「つかこうへい事務所」の影響が色濃くて、曲がばーんとかかってびしっ、という芝居がとっても多かったんですね。今のキャラメルボックス以上に。
今で言うと、劇団☆新感線がその伝統を守っているかもしれません。
劇団ショーマも、その筋の作風で、カッコイイ男たちが美女を巡って走り回る、観ていてシビれる「シバイっ!!」ていう感じのシバイだったのでした。
で、今公演の「美女」は、なんと超ショートヘアにしてしまった、温井摩耶。
そして、「ヒロイン」は、渡邊安理、というわけ。
男どもも、みんなひとりひとりキャラクターが濃くて、これまた飽きさせないというわけです。
 

 
まぁ、ウチの人たちはたいていキャラクターが濃いわけですが。
 
そんなわけで、ショートヘアだけどお色気むんむんな(?)温井もきゃわゆーいものでございますなぁ。


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劇団史上初、若手公演『極楽トンボの終わらない明日』初日開く!! [極楽トンボの終わらない明日]

ほぼ入団5年以下の若手が、なにからなにまでほとんどやってしまおう、という「ディスカバー・ボヤージ」。
キャラメルボックス俳優教室出身のメンバーは、懐かしの中野ザ・ポケットの舞台に立ち、そうでないメンバーは久々の小劇場の舞台に心躍らせる、という刺激的な公演となりました。
かくいう私・加藤昌史も、稽古には1度も顔を出さない、という「製作総指揮としてそれでいいの?!」と自分に問いかける日々ではありましたが、なにしろこの作品『極楽トンボの終わらない明日』は、僕らが憧れ続けた劇団ショーマの名作。ショーマが上演した作品の面白さは知っているので、それをこのメンバーがやったらきっと「あのくらい」までは行くんじゃないか、という予想は持ちつつ、実はちょっとハラハラしつつ、ゲネプロの日を迎えました。
写真を撮りながらでしたが、居並ぶ先輩達の前で堂々と頑張る「若手」たちは、普段にはない伸び伸びとした(好き勝手な?)演技で、劇団ショーマとは違うアプローチでこの作品に立ち向かっていました。
そりゃぁ、もちろん、いろいろ言いたいことはありますけど、それはショーマの『極楽トンボの終わらない明日』を知っているから、ということと、オマエらならもっとやれるんじゃないの?!という、「あるものねだり」と言いますか、ゼイタクな「プラスアルファ」の希望でありました。

「加藤の今日ブログ」や、僕のPodcastでも常連になってしまっている、「えっ、若手だったの?」って連中が、しかしやはり普段のように先輩達とともに空気を作っていくわけではなく、完全に自分たちが「場」を支配して物語を主導していかなければならない、そして、それをやっている、という姿は、清々しくもあり、そしてまた沈痛なヤツもいたりしました。
でも、20年やってきている劇団のほんの5年目までのヤツらがここまでのことをできるなんて、実は想像できなかった部分でもありました。これが10年前だったら、とてもじゃないけどこんなことはできませんでしたし。
 
作品そのものは、「キャラメルボックスの芝居」という感じではないので当惑される方もいらっしゃるかとは思いますが、少なくとも「キャラメルボックスの原点」になった劇団ショーマの代表作ですから、1980年代〜90年代の怒濤の小劇場ブームの薫りを、感じ取っていただけるという楽しみ方もあるかと思います。
 
東京公演の当日券は、20人分で完売。それ以上は、天井からぶら下がりでもしない限り入れません……。本当にごめんなさい。
でも、神戸公演はまだ大丈夫だと思いますので、関西のみなさま、しばらくこのネタバレブログで雰囲気を味わっていただいて、1週間後の神戸公演へのご来場をご検討くださいませっ!!


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