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さぁ、あなたはどっちのエスケープマン?! [極楽トンボの終わらない明日]

憧れる、ということ。
それが、意外なことに身近なところにいる人だったり。
天と地ほど離れている人に憧れるのは夢がありますが、目の前にいる人間が、意外なことに自分がひっくり返ってもできないことをすらりとやってのけてしまう人だったりすると、これはもう、逆に憎しみに変わったりするものです。

 
憎しみ、というよりも、もしかするとそれが本当の「友情」なのかもしれません。
自分にできないことができる、しかし身近な人。
「嫉妬」に近い感情を覚えながらも、太刀打ちできないもどかしさを知って、初めて自分の足りなさを知り、自分の無力さを知り、そして自分のできることを知る。
実は僕は、多田が演じる「シンペイ」に感情移入して観ていました。
僕の高校時代には、周りに天才がたくさんいて、天才だらけで、自分だけが何もできないヤツで。でも、実は何もできないヤツ、っていうのが滅多にいないということに気づくまでにそれから5年ぐらいかかるわけですが。
10代から20代の5年、というのは、とてつもなくデカくて長いんですね。迷ってるから。
30過ぎてからの5年って、もう、あっという間なのですけど。やることが決まってるから。
40代の今で言ったら、きっと20年ぐらいの重みがあったと思います。
今回の『極楽トンボの終わらない明日』を上演している連中は、まだ20代。
きっと、この、44歳の僕から見たら「たった」1週間の小劇場公演が、とてつもなくデカい財産になってるんじゃないかと思うのです。
きっと、この公演をやった仲間のことは、絶対に忘れないと思うのです。
シャチョーは裏切っても、こいつらのことだけは、絶対に裏切れない、くらいな。
もっともっと苦しんで、もっともっと上を目指して欲しい。
至らないところの方が多いかもしれないけど、だからこそそのもどかしさを明日に繋げて欲しい。
ただ、僕ら40代だって黙っちゃいませんから。僕らにできることは僕らがやる。でも、君らにしかできないことだってちゃんとある。
頑張れ、おめーらっ!!


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DAI

加藤さんの言う「憎しみ」は韓国の「恨(ハン)」に似ているような気がしました。日本語にはこういう感情を表現する単語は無いですが、その感情は誰にでも確かにありますよね。
by DAI (2006-09-24 02:06) 

さゆた

東京千秋楽おつかれさまでした!!
22夜の回を観に行きました!!
カーテンコールの松坂くんにやられた回です(笑)

今回の若手公演、観ていてなんとも不思議な感覚があって、
なんだろう?と思っていたんですよね。
帰り道に、こんなに舞台上で喋る新人さん達を初めて観たことに気付きました。
それが不安とかじゃなくて感慨深いというか。
その若さと熱さのパワーに引きずり込まれる心地よさというか。
とにかく観て良かった!!掛け値なしに面白かった!!

残りあと1ステージ。
魂込めて、頑張って下さいっ!!!!
by さゆた (2006-09-25 10:04) 

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