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劇団史上初、若手公演『極楽トンボの終わらない明日』初日開く!! [極楽トンボの終わらない明日]

ほぼ入団5年以下の若手が、なにからなにまでほとんどやってしまおう、という「ディスカバー・ボヤージ」。
キャラメルボックス俳優教室出身のメンバーは、懐かしの中野ザ・ポケットの舞台に立ち、そうでないメンバーは久々の小劇場の舞台に心躍らせる、という刺激的な公演となりました。
かくいう私・加藤昌史も、稽古には1度も顔を出さない、という「製作総指揮としてそれでいいの?!」と自分に問いかける日々ではありましたが、なにしろこの作品『極楽トンボの終わらない明日』は、僕らが憧れ続けた劇団ショーマの名作。ショーマが上演した作品の面白さは知っているので、それをこのメンバーがやったらきっと「あのくらい」までは行くんじゃないか、という予想は持ちつつ、実はちょっとハラハラしつつ、ゲネプロの日を迎えました。
写真を撮りながらでしたが、居並ぶ先輩達の前で堂々と頑張る「若手」たちは、普段にはない伸び伸びとした(好き勝手な?)演技で、劇団ショーマとは違うアプローチでこの作品に立ち向かっていました。
そりゃぁ、もちろん、いろいろ言いたいことはありますけど、それはショーマの『極楽トンボの終わらない明日』を知っているから、ということと、オマエらならもっとやれるんじゃないの?!という、「あるものねだり」と言いますか、ゼイタクな「プラスアルファ」の希望でありました。

「加藤の今日ブログ」や、僕のPodcastでも常連になってしまっている、「えっ、若手だったの?」って連中が、しかしやはり普段のように先輩達とともに空気を作っていくわけではなく、完全に自分たちが「場」を支配して物語を主導していかなければならない、そして、それをやっている、という姿は、清々しくもあり、そしてまた沈痛なヤツもいたりしました。
でも、20年やってきている劇団のほんの5年目までのヤツらがここまでのことをできるなんて、実は想像できなかった部分でもありました。これが10年前だったら、とてもじゃないけどこんなことはできませんでしたし。
 
作品そのものは、「キャラメルボックスの芝居」という感じではないので当惑される方もいらっしゃるかとは思いますが、少なくとも「キャラメルボックスの原点」になった劇団ショーマの代表作ですから、1980年代〜90年代の怒濤の小劇場ブームの薫りを、感じ取っていただけるという楽しみ方もあるかと思います。
 
東京公演の当日券は、20人分で完売。それ以上は、天井からぶら下がりでもしない限り入れません……。本当にごめんなさい。
でも、神戸公演はまだ大丈夫だと思いますので、関西のみなさま、しばらくこのネタバレブログで雰囲気を味わっていただいて、1週間後の神戸公演へのご来場をご検討くださいませっ!!


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nero

冒頭のシーンの多田くんですね。これ。
すごく印象に残っています。
by nero (2006-09-22 20:03) 

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