第3週までの水曜と木曜は、あの2曲がフルで聴けますっ!! [エンジェル・イヤーズ・ストーリー]
「加藤の今日ブログ」にはネタバレしないようにお知らせいたしましたが、『僕の大好きなペリクリーズ』『ニューイヤーパーティー2009』『光の帝国』の前説で活躍し、『エンジェル・イヤーズ・ストーリー』ではついに台本にまで登場して劇中で2曲も歌ってしまった(←実は3曲なんですが)劇団内デュオ「ペリクリーズ」(左東広之&多田直人)の、ミニライブが決定しましたっ!!
2010年1月16日に開催される「New Year CARAROCK FES.2010」の出演も決まり、CD発売の噂も(!!)あったりなかったり……。
そのペリクリーズが『エンジェル・イヤーズ・ストーリー』東京公演第3週までの水曜日と木曜日の終演後限定で8分~15分くらいのミニライブを行いますっ!!
19:30開演の日は無理だし、土日はいろいろ忙しいし、ってことで「水曜と木曜」という変則的なことになってしまいました……。
『エンジェル・イヤーズ・ストーリー』劇中での歌は、途中からセリフが入ってくるのでちゃんと聴けなかったのが残念、という御意見を、実は名古屋以来けっこういただいておりましたので、なんとこのミニライブでは劇中の2曲をフルコーラス歌いますっ!!
昨日、ミニライブのリハーサルをやったのですが、いやー、『ポタージュスープ』は劇中でやった部分以外にも展開があって、かなーりいい曲でしたっ!!
もう1回見ようかな、って方は、是非水曜か木曜にどうぞっ!!
■12月第3週までの水曜日と木曜日の『エンジェル・イヤーズ・ストーリー』終演後限定、合計7ステージ!!
第1週◆2日(水)19:00/3日(木)19:00
第2週◆9日(水)19:00/10日(木)14:00/19:00
第3週◆16日(水)19:00/17日(木)14:00
※「ミニライブ」とは言っても、あくまでも『エンジェル・イヤーズ・ストーリー』観劇の方の中で、終演後ももうちょっと残っていてもいいよ、という皆さんにご意見ご感想をおうかがいするための企画ですので、過大な期待はなされませぬよう……。
※チケットのご予約は、普通にキャラメルボックスから『エンジェル・イヤーズ・ストーリー』の公演チケットをっ……!!
PC……http://www.caramelbox.com/
携帯……http://www.caramelbox.com/k/
ペリクリーズ。 [エンジェル・イヤーズ・ストーリー]
2004年に多田直人が入団したときの面接で、「釧路で、夏限定で路上ライブをやって歌っていました」という話を聞いて、「うっしっしっしっ、こりゃえぇわ、いつかコイツを、役者だけじゃなくてシンガーとしても売り出して二毛作ぢゃぁっ!!」と黒い野望を、僕は抱いておりました。
そしてまた、カラオケがめっぽう上手な左東広之。僕が前説をしていた頃、「携帯電話チェックタイムのテーマ」の、「大きな古携帯」を、「白井堅」という名前で歌ってもらいました。……似てるんですよ、ヒライケンに……。
で、多田の入団から5年、なんと、僕の野望を成井さんが芝居にしてしまいました……。おっかしーなー、いつか、言っちゃったのかなぁ……。
でも実際、『僕の大好きなペリクリーズ』、「ニューイヤーパーティー2009」、『光の帝国』の前説で歌った「注意事項と宣伝の歌」は、内容はしょーもないのに切なくて胸をくすぐる歌だったことは間違いありません。
そして今回。
「クリスマスソングと切ないバラードを作れ」という成井さんからの指示で二人が作ってきた歌は、プロの皆さんの楽曲を何万曲と聴いてきた僕の耳にも、とっても素敵に響きました。
曲目リストにも書きましたが、成井さんから「ヤツらの曲と言っても歌は歌。音楽監督の監修を入れてやってくれ」と言われたのですけど、一発OK。
実際、ペリクリーズソロライブのシーンでは、西川のセリフもいいんですけど、けっこう、曲で泣かされてしまうところがあって。曲のタイトルは最初にやる方が「おでん屋さんのメリークリスマス」、このソロライブのシーンでやる方が「ポタージュスープ」。どう見たって泣ける曲じゃないんですが……。
実際、名古屋でも神戸でも、アンケートに「あのペリクリーズの曲をフルコーラスで聴きたい!!」というご要望をたっくさんいただいてしまいまして、びっくり。
そのうえ、神戸のライブハウスをやっていらっしゃる方から「ペリクリーズ、いいねぇ」と言われてしまいましたっ!!
ひょえぇーーーーっ、僕の野望が、僕は何も手を下していないのにどんどん進んで行くぅぅぅぅ……。
……というわけで。
来月1月16日(土)にSHIBUYA-AXで開催する「New Year CARAROCK FES.2010」では、当然この2曲はフルでやってもらいますっ!!
お楽しみにっ!!
ダンスシーン。 [エンジェル・イヤーズ・ストーリー]
今回のダンスシーンの曲は、SPANK PAGEの『手をつないで僕たちは』。
彼らのメジャーからのファーストアルバムから使わせていただいています。というか、デモの段階ですでに曲はいただいていて、これはもう絶対に使わせていただいちゃおぅぅぅぅぅぅっ、と思っていた曲でして。『水平線の歩き方』、昨年クリスマスの『君の心臓の鼓動が聞こえる場所』でもSPANK PAGEの曲は使っているので、近すぎるかなぁ、とも思ったのですがいい曲は鮮度が落ちないうちに使いたかったのでした。
というのと、成井さんも川崎先生も気に入ってくださったのですんなりと決まっちゃったのですけど。
いやしかし、曲がかかって、「踊り出し」にはビックリさせられました。
下手側の岡内と前田、いったい何をするんだろう、と思ったら机に座っちゃって。「あれあれ、ダンスでしょ?」と思ったら、ゆっくり動き始めて。
いやーーーー、劇団きっての足長さん二人ですので、すーっと動いただけであんなに美しいフォーメーションになるのですねぇー。僕と仲村くんがやってもさまにならないことは間違いありません(←すんなっ!!)。
そして続く、舞台上手側のソファーでの動き。なになに、なにがどーなってそーなってんの?!……と、通し稽古で初めて見た僕はドキドキしてました。
その後は、ちゃんとこの物語のプレリュードとして、出演者が交錯していく、天才・川崎悦子の芸術ですな。
同時期にやっている、上川が出ている新感線の『蛮幽鬼』の振付も川崎先生。静と動、というか、赤と青、というか。
神戸公演の終演後、ロビーでお会いした15年越しのサポーターの方が、「いやーーー、ダンスシーン、曲が始まった途端に、うわぁ、キャラメルボックスだぁっ、って涙が出ましたよー」とおっしゃってました。
そーですねぇ……やっぱり、SPIRAL LIFEの『20TH CENTURY FLIGHT』でやった『アローン・アゲイン』のダンスシーンが、こういう系のダンスの原点ですかね。
実際、SPIRAL LIFEとの出会い以来、あぁいう透明感と滑空感のある楽曲を探し求めておりまして、SPANK PAGEとの出会いはかなり大切なもの、と言えると思います。
いつもDVDを作って見るたびに、「あぁ……ダンスシーンはどんなに頑張ってカット割りしても、生にははるかに及ばないよなぁ……」と思うわけですが。
なんというのでしょう、あの劇場の空間を、全出演者がそれぞれの色で埋めまくる瞬間、とでも申しましょうか、本当に光り輝いているのですよね、ダンスシーンのみんなは。
そして、それを見ている僕たちは、ただただ圧倒されて包み込まれて呑み込まれている、というか。
特に、今回は真ん中に西川がいて。
1990年に新神戸オリエンタル劇場で初めて上演した『不思議なクリスマスのつくりかた』でも、真ん中に西川がいて。
20年目の神戸公演でも、真ん中に西川がいて。
そういう意味でも、感無量なダンスシーンなのでありました。
※追記。
書き忘れていたのですけど、このダンスシーン、家族4人だけが普通の衣裳。
他の全員が、後からわかるわけですが、「心の声」の衣裳なのです。
ほぉぉぉぉーーーーーっ!!
『エンジェル・イヤーズ・ストーリー』、ネタバレしますっ!! [エンジェル・イヤーズ・ストーリー]
『エンジェル・イヤーズ・ストーリー』。
名古屋で初日を開けて、あっという間の3日間が終わり、ついに神戸初日を迎えました。
名古屋公演をやってみて、お客さんから言われたことを総合すると。
(1)チラシを見たイメージで、去年の『君の心臓の鼓動が聞こえる場所』みたいなテイストのほんわかする父娘モノだと思いこんでいたら、全然違った。娘(渡邊安理)のお父さん(西川浩幸)にぶつける言葉があまりにもキツくて胸が痛んだ。
(2)西川が演じる主人公の「他人の心の声が聞こえてしまう」というのを、『嵐になるまで待って』みたいに音響でやるのかと思っていたら、なんと「一人二役」(一人の役者が二つの役を演じる)ではなく、「二人一役」(心の声を、別な役者が演じる)だったことにまずビックリして、それが無茶苦茶おもしろかった。
(3)まさか、『僕の大好きなペリクリーズ』や『光の帝国』の前説に出てきた、左東広之と多田直人のデュオ「ペリクリーズ」が本編に出てきて、しかもかなり良い歌を歌っていて、そのうえかなりコーラスが上手なのに驚愕した。
(4)西川演じる主人公が早い段階から疑っていた「あの事実」は、キャラメルボックスだったら、「実は違った」になるかと思っていたら本当だったことに驚いた。
(5)菅野良一・三浦剛・阿部丈二が演じる学習塾を運営する兄弟のうち、末弟がろう者(耳が聞こえない人)で、兄弟皆が手話で自然に会話をしていて、阿部演じる末弟に恋心を抱く渡邊安理も手話で会話をしていることにまず驚き、「心の声が聞こえる」という主人公は手話がわからなくても彼の思っていることがわかってしまう、というのが、凄かった。
(6)音楽が、オープニングがSPANK PAGE、アクション(?)シーンが堂島孝平さんの書き下ろし曲、エンディングが石田ショーキチさんの新曲、という、キャラメルボックス王道なパターンのはずなのに、ものすごく新しく感じた。
(7)終ってみて、「ものすごく幸せになった人」がいないにも関わらず、みんながちょっとずつだけ幸せになっている、ということに気づいて、自分はとっても幸せな気持ちになった。
(8)キャラメルボックスのクリスマス公演で、こういうラストシーンは初めて見た。
……てなところでしょうか。
なんか、創っている側の僕が書くのは照れてしまうのですが……。
物凄くネタバレを書いたように見えますが、これだけ知っていてから観ていただいても、十二分に楽しんでいただける芝居になっています。
というのも、まず(2)の「二人一役」を取ってみますと。
今回の芝居は、チラシのキャストをご覧いただくとわかるのですが、ゲスト無しで、全員劇団員。そして、最も新しいメンバーで、2005年入団の小林千恵。その次に新しい多田直人は秋に『さよならノーチラス号』で、渡邊安理は昨年の『嵐になるまで待って』で堂々たる主役、阿部丈二は春の『光の帝国』の演技で階段を一歩上がったところ、その次の左東広之は夏の『風を継ぐ者』で主演、と、着々と力を付けて自信も付けてきたメンバーが「若手」レベルで出演。8年目の三浦剛、7年目の筒井俊作も重要な役回りを積み重ねて来たところ。
そこに、大森美紀子、西川浩幸、坂口理恵、菅野良一、前田綾、細見大輔、岡内美喜子……そうそうたる数々の作品で主役を張ってきたメンバーがぞろりと魅力的な役どころを演じつつ、逆に、中堅・若手の「心の声」を演じるのですっ!!
これが成井豊の戦略だと僕は思っているのです。
不器用な若者たち(主人公の娘・息子、息子の友人、娘が憧れている人、などなど)の心の声を、ベテランが、ちゃんと自分の役として演じて声を発する。
これが、この作品の面白さを倍増させている「仕掛け」なのです。
本当なら心の声が聞こえる西川と2人、の合計3人のはずの舞台に、心の声の役者2人が加わって5人いるわけで。
シーンによっては、西川以外に4人出ている上に心の声が4人の合計9人で、8人が大騒ぎして西川が倒れそうになったり。
圧巻なのは、息子がやっているフォークデュオの初ソロライブのシーン。200人のお客さんで満員のライブハウスで、400人分の心の声と叫びを西川が受けとめ、そして…………というシーンっ!!
実は僕、このシーンが一番泣けちゃうのです……。
皆さんはどうでしょうか……。
というわけで、まだまだ始まったばかりの『エンジェル・イヤーズ・ストーリー』。
今回ほど、役者に自由裁量で「しゃべる」ことが許されている芝居は初めてかもしれません。
名古屋で随所に散りばめられていた「ご当地ネタ」は、当然、神戸では全部変わります。
そして、西川の「つぶやきネタ」は、不定期更新。
毎日劇場にいる僕でさえ、一瞬たりとも油断できない、毎日毎ステージ目を離せない芝居になってしまいました。
……ネタバレブログ、書き始めたら止まらなくなりそうだなぁ、と思っていたら、「現時点で書けること」でさえ、こんなにありました……。
今回は早め早めで、着々と更新していこうと思います。
是非、僕が全部バラしちゃう前に、早めにご来場くださいっ!!
神戸公演、東京公演ともに、いつものように平日ならどっさりお席があります。ぴあのハーフプライス・チケットも、毎日どっさり出ると思います。
生の演劇だからこその、騒がしくも楽しすぎてキリキリしながらドキドキして、終ったときには明日が楽しみになっている、そんな感じの舞台ですっ!!
是非、劇場でっ!!
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今回から、So-net会員の方なら誰でも無料で入れる「CARAMELBOX PRESS」の会員の方に、僕が撮影した特大サイズの舞台写真もご提供していくシステムができました(So-netさんが作ってくださいました)。
今までより断然大きい、横幅1100ピクセル。
ハイビジョンっ?!
ご希望があれば、もっとデカいのもアップできますっ!!
今までは容量のこともあって、あまり大きな画像は載せられなかったのですが、これからは画像サイズ・クォリティ、上限知らずっ!!うっしっしっしっしっしっしっ!!
……でも、So-net接続会員じゃない方には、So-netに入会していただく必要があります……。まぁ、そのあたりはバーターと申しますか、利害関係が一致したと申しますか、なので、一番安いコースでもかまいませんので、メアドを一つ増やそうかな、みたいな感じで是非So-netへっ!!
入会方法などは、リニューアルされた「CARAMELBOX PRESS」へっ!!
http://www.press-caramelbox.com/