ダンスシーン。 [エンジェル・イヤーズ・ストーリー]
今回のダンスシーンの曲は、SPANK PAGEの『手をつないで僕たちは』。
彼らのメジャーからのファーストアルバムから使わせていただいています。というか、デモの段階ですでに曲はいただいていて、これはもう絶対に使わせていただいちゃおぅぅぅぅぅぅっ、と思っていた曲でして。『水平線の歩き方』、昨年クリスマスの『君の心臓の鼓動が聞こえる場所』でもSPANK PAGEの曲は使っているので、近すぎるかなぁ、とも思ったのですがいい曲は鮮度が落ちないうちに使いたかったのでした。
というのと、成井さんも川崎先生も気に入ってくださったのですんなりと決まっちゃったのですけど。
いやしかし、曲がかかって、「踊り出し」にはビックリさせられました。
下手側の岡内と前田、いったい何をするんだろう、と思ったら机に座っちゃって。「あれあれ、ダンスでしょ?」と思ったら、ゆっくり動き始めて。
いやーーーー、劇団きっての足長さん二人ですので、すーっと動いただけであんなに美しいフォーメーションになるのですねぇー。僕と仲村くんがやってもさまにならないことは間違いありません(←すんなっ!!)。
そして続く、舞台上手側のソファーでの動き。なになに、なにがどーなってそーなってんの?!……と、通し稽古で初めて見た僕はドキドキしてました。
その後は、ちゃんとこの物語のプレリュードとして、出演者が交錯していく、天才・川崎悦子の芸術ですな。
同時期にやっている、上川が出ている新感線の『蛮幽鬼』の振付も川崎先生。静と動、というか、赤と青、というか。
神戸公演の終演後、ロビーでお会いした15年越しのサポーターの方が、「いやーーー、ダンスシーン、曲が始まった途端に、うわぁ、キャラメルボックスだぁっ、って涙が出ましたよー」とおっしゃってました。
そーですねぇ……やっぱり、SPIRAL LIFEの『20TH CENTURY FLIGHT』でやった『アローン・アゲイン』のダンスシーンが、こういう系のダンスの原点ですかね。
実際、SPIRAL LIFEとの出会い以来、あぁいう透明感と滑空感のある楽曲を探し求めておりまして、SPANK PAGEとの出会いはかなり大切なもの、と言えると思います。
いつもDVDを作って見るたびに、「あぁ……ダンスシーンはどんなに頑張ってカット割りしても、生にははるかに及ばないよなぁ……」と思うわけですが。
なんというのでしょう、あの劇場の空間を、全出演者がそれぞれの色で埋めまくる瞬間、とでも申しましょうか、本当に光り輝いているのですよね、ダンスシーンのみんなは。
そして、それを見ている僕たちは、ただただ圧倒されて包み込まれて呑み込まれている、というか。
特に、今回は真ん中に西川がいて。
1990年に新神戸オリエンタル劇場で初めて上演した『不思議なクリスマスのつくりかた』でも、真ん中に西川がいて。
20年目の神戸公演でも、真ん中に西川がいて。
そういう意味でも、感無量なダンスシーンなのでありました。
※追記。
書き忘れていたのですけど、このダンスシーン、家族4人だけが普通の衣裳。
他の全員が、後からわかるわけですが、「心の声」の衣裳なのです。
ほぉぉぉぉーーーーーっ!!
平日の水曜日か木曜日くらいに観た時に思った事なのですが、
この舞台に西川さんが真ん中にいる事を急に強く意識した瞬間がありました。
突出して西川さんが良いって思ったというよりは、
今回の舞台はどの人も良いと思ったので全ての人のポジションが凄くいい)
何で急にそう思ったのか自分でも分かりませんでした。
この記事読んで「ああーっ!!」と思いました。
ポストカードもちゃんと見たくせに、私はそういうところ物凄く鈍いと思いました。(笑)
by まどか (2009-11-26 12:22)
舞台上手側のソファの動き…??
なんとなく目がいったものの
(過去の公演での、「車に乗ってるシーン」に似てるなあ、と感じて)、
誰がいたとかどう動いていたかとか、細かいところは覚えてません。
もう一度観るときに、注目してみます。
で、表ブログでもご指摘がありましたが、
『蛮幽記』ではなくて『蛮幽鬼』ですよーっ。
by NAH (2009-12-14 16:35)