多田の誕生日でした。 [エンジェル・イヤーズ・ストーリー]
「わかった」。 [エンジェル・イヤーズ・ストーリー]
阿部丈二の手話。 [エンジェル・イヤーズ・ストーリー]
名古屋公演をご覧くださった新聞記者の方に終演後に声を掛けられました。
「プレスリリースとかにも、どこにも手話を使う、って出ていなかったけど、なんでですか?」と。
僕は逆に、「えっ?手話を使う、って、プレスリリースに書くほどのことなんですか?」と聞き返してしまいました。
すると記者さんは「いや、凄いですよ、あれだけやれるってことは。普通だったら、一番のセールスポイントにするんじゃないんですか?」と。
……そうなんですよね、すっかり忘れていましたが、世間では(?)手話を使う、ということが特殊能力のように思われているのですよね。キャラメルボックスでは、『嵐になるまで待って』を初めて上演して以来、再演ごとにみんなで練習をしてきましたし、再演の時には実際にろうの女優・忍足亜紀子さんに出演していただいたので日常会話もわりと手話を使ったりしていましたし。
しかもその後も、忍足さんが芝居を観に来てくださるたびに、楽屋ではみんなで手話で会話したりしていて、僕らにとってはかなり日常に近い表現方法だったりするわけです。
で、今回は、成井豊が「『嵐になるまで待って』だけじゃなくて、いつかまた手話を使った芝居をやりたい」と言っていたことが実現した、というわけです。
手話の指導をしてくださった妹尾先生も、「私が関わった舞台や映画では、ヒロインがろう者、というのは多かったけど、ろうの男性が出てくるのはあんまり無かったわ」とのことで(←テレビドラマにはありましたよね)、そう言う意味でもちょっと珍しい、とも言えるのかもしれません。
今回は、阿部丈二が一切言葉を発さず、丈二の「心の声」を多田直人が演じる、という構造で、『嵐になるまで待って』の時のような「手話の会話になると静かになる」ということがありません。それもまた、新鮮なのかもしれません。
丈二が演じる役の人を取り巻く、菅野良一、三浦剛、渡邊安理も自然に手話をやっていて、僕らにとっては見慣れた光景が、記者さんにはとても凄いモノに思えたようです。
キャラメルボックスの公演には、ろう者劇団の皆さんをはじめとして、耳が聞こえない方がいらっしゃることは珍しくありません。
台本の事前貸し出しをしていることも、敷居を低くしているのかもしれませんけれども。
そんな、手話を自分のものにしている阿部丈二の渾身の芝居。春の老人役に続いて、難しい役割をきっちりやっていく彼の今後に、是非ご期待ください。
「心の声」の人たち。 [エンジェル・イヤーズ・ストーリー]
集合写真。 [エンジェル・イヤーズ・ストーリー]
「とりあえず、キャスト全員の集合写真を載せていただけませんか?」というメッセージをいただきました。
あぁっ、なるほどっ!!
とりあえず誰がどんな衣裳を着てどんな役をやっているのか、一目瞭然ですものね。
というわけで、プロの伊東和則さんがちゃんとした集合写真を撮る現場に潜入して、伊東さんが画像チェックをしている間に「じゃー、ちょっとこちらもぉぉぉっ!!」と、へんてこりんな集合写真を撮ってきましたっ!!
「じゃぁ、ぐぐっ、て感じでっ!!」とわけのわからんことを言ってみたら、「えーっ、なにそれーっ?!」と言いながら、こんな顔をしてくれました。