畑中の沖田を観てください。 [風を継ぐ者2009]
もちろん、左東の迅助、大内の小金井、三浦の土方、丈二の三鷹、西川の鳩斎、岡田さつきのたか子、實川のつぐみ、安理のその、岡内の美祢、粟野さんの宇部、小多田の小野田、石原の秋吉、みーーーんな見ていただきたいのですが。
最強長州藩、豪華桃山診療所、そして激闘新選組。
その中で、やはりどうしても「『風を継ぐ者』の沖田は菅野良一に限る」とおっしゃる方がいまだにいらっしゃって。が、たいていのそうおっしゃっていた方々が、「畑中さんも、別な沖田としてそこに生きていた!!」と言ってくださいます。
そんな畑中の活躍を、舞台ソデから撮影した写真をお届けいたします。
客席からは見られない表情を、多数お届けできるかと思いますが、大千秋楽が近付いて油断して、台本を劇場に置いてきてしまいました……。
なので、セリフは、僕のテキトーな記憶の中で変換されたものになっている可能性が大きいですが、是非お楽しみください。
「小金井の面の方が早かった」証拠写真。 [風を継ぐ者2009]
今回の『風を継ぐ者』で、僕が最も好きなのが、「本当は強いのにそれを隠している」と沖田に言われる小金井兵庫の、まさにそこの部分を、1996年の神戸公演と2001年の再演で土方歳三を演じた「キャラメルボックス内剣豪」である大内が演じているところ。
初演の西川、再演の岡田達也ともに殺陣は上手だったのですが、それから何年もの月日が経って、何本もの時代劇をやってきて、劇団員みんなのスキルがアップしたこともあるのでしょう、特に大内と畑中、という「剣豪」の対決によって、「もしかしたら沖田より、実戦では叶わないものの、実は剣の腕は上なのかもしれない」と思わされてしまうところなのです。
この道場のシーンでは、おそらく0.何秒、というところで、やはり小金井の面が早いのです。
「死ぬなよ」。 [風を継ぐ者2009]
キャラメルボックスのSNS「Caramelland(キャラメランド)」で、「はっきり声が聞こえた!!」と騒ぎになっていた、台本に無い西川の芝居がありました。
長州藩が退却した後、診療所に戻ってきた鳩斎先生に、迅助が言うセリフ。
「新選組は都の治安を守るために戦ってるんです。殺すために戦ってるんじゃなくて、人の命を守るために」。
その後、鳩斎が笑顔になり、迅助を許した、という芝居をしている、というのです。
そんなの、ゲネプロの段階では全く気づきませんでした。
なので、舞台ソデに潜入っ!!