「小金井の面の方が早かった」証拠写真。 [風を継ぐ者2009]
今回の『風を継ぐ者』で、僕が最も好きなのが、「本当は強いのにそれを隠している」と沖田に言われる小金井兵庫の、まさにそこの部分を、1996年の神戸公演と2001年の再演で土方歳三を演じた「キャラメルボックス内剣豪」である大内が演じているところ。
初演の西川、再演の岡田達也ともに殺陣は上手だったのですが、それから何年もの月日が経って、何本もの時代劇をやってきて、劇団員みんなのスキルがアップしたこともあるのでしょう、特に大内と畑中、という「剣豪」の対決によって、「もしかしたら沖田より、実戦では叶わないものの、実は剣の腕は上なのかもしれない」と思わされてしまうところなのです。
この道場のシーンでは、おそらく0.何秒、というところで、やはり小金井の面が早いのです。
……それを「演技」でやれてしまうこの二人に、脱帽です……。
一応、剣道の審判が出来るので、つい、このシーンは、厳しい眼で見ちゃうのですが
過去三回拝見した限り
常に「一瞬、速いけれど、かすかに浅い」と
「一瞬、遅いけれど、しっかり入っている」が、決まっていました。
凄いです。最初に鳥肌が立つシーンです。
by 優 (2009-08-24 20:57)