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【ネタバレ】火の玉のような主人公を演じる畑中智行の凄み。 [トリツカレ男2012]

 キャラメルボックスの芝居は、いつもみんな身体を張って演じています。
 そのために、アスリート並みの身体作りをしていて、ほとんどの男優が体脂肪率一桁。
 しかし、鍛えていればなんでもできるわけではありません。
 今回の畑中智行演じる「ジュゼッペ」こそ、まさにそれ。これでもかこれでもか、という物理的に身体を張ったシーン。それに応える畑中。その姿は、お客さんはもちろん、いっしょに舞台に立っているキャストやスタッフにも強い連帯感を覚えさせます。
 危険なシーンは、みんなが固唾を呑んで見守ります。
 裏方のスタッフも、万が一が無いように、万全の準備を。ともに舞台に出ているメンバーも、まさかのことが無いようにフォローを。

 
 すでに、楽屋でも、ジュゼッペと畑中の区別は付かない状態です。
 昨年1年で10作品を上演したキャラメルボックス。そのうち6作品に出演し、春に西川が入院した後のキャラメルボックスを支え続けてきた、その自信がヤツを変えたように思います。
 『夏への扉』の時は、いつ大きな余震が来るかわからない状態で舞台の真ん中に居続け、東北ツアーでも常に真ん中にいました。
 そんな畑中が引っ張るチームと化しているのが、今回の『トリツカレ男』です。
 
 初演の時は、限界を超えているように見えていましたが、今回は全然違います。
 火の玉のように、みんなを巻き込んで大きな渦を作って突進している感じ。
 ゲストのお二人と最も絡むのも畑中で、一番最初のコミュニケーションからして、インドア派であったはずの畑中とは思えない積極的な働きかけ。そして、最も驚いたのは製作発表の時に「ちゃんとした挨拶」をしたこと。これはもう、主役としての強烈な自覚だったとしか思えません。
 
 そんなジュゼッペの突進を観られるのも、20日まで。
 舞台を縦横無尽に走り回る主人公の姿を、是非あなたの心に焼き付けてください。

 

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足が90度。凄い腹筋です。
 
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