【ネタバレ】渡邊安理とは別に、原田樹里がこれまたお客さん女子のハートを射抜いております。ヤツのせいで選曲を替えさせられた僕。 [トリツカレ男2012]
終演直後のロビーにいると、お客さんたちが今感じたことを直接伝えてくださいます。
僕はラーメン好きですが、いくらラーメン好きでも「いやー、このスープの隠し味のトビウオの節のだしの風味は良かったですねぇ」なんて、絶対に言い残さないと思うのですよ。
そんな感じの、物語的にはトビウオダシであるはずのイザベラ役を演じている原田樹里(はらだ・きり)。
「きりちゃん、良かった、って伝えてください」「完全にイザベラサイドで観てしまいましたけど、ラストシーンは祝福できました」とか、まぁ、とにかく、コレまた女子の皆さんの共感度がむちゃくちゃ高いんです。
実は。
今回の再演では選曲を変更するつもりはなかったのですが、通し稽古で原田の演技を観て、「いかん、初演の温井と解釈が違うっ!!」と焦って、初演の時にせっかく作っていただいた竹中三佳さんの曲を引っ込めて、原田用に別な曲を探し出してきてしまったくらいです。
初日が開いてお客さんの前に立ってから、またどんどん違う芝居になってきておりまして、東京公演のラストあたりで喉が厳しくなってきたあたりで繊細な表現が出てきて、これがまた良い方に働き、今、大阪のイザベラは大変なことになっています。
『流星ワゴン』で少年役を演じた原田樹里が、今、懸命な「女の子」を演じている姿。
しつこいようですが、DVDではジュゼッペとペチカを見守っている、舞台の端の方のイザベラはアップにはなりません。
是非、ナマの舞台で、あなたの目と心に留めておいてあげてください。
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