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タケシ。 [さよならノーチラス号2009]

 『さよならノーチラス号』東京公演が終りました。
 初日が開いてから、突然予約が殺到して、そのうえ当日券のお客さまもたくさんいらしていただいたため、関係者には調光室に行ってもらって席を空ける、なんてことをしたりして、でも日によってはご入場頂けずにお帰りいただくことになってしまったステージもあった、という、制作側としては胸が痛む日々を送ることになってしまいました。
 普段750人収容のサンシャイン劇場で上演しているため、皆さん、「きっとなんとかなるでしょ」と思ってくださっていたと思うのですが、いかんせんサザンシアターは460人。入れる人数にも限りがあり、いかんともしがたい状況でした。
 予約をお断りせざるをえなかった皆様、お帰りいただいてしまった皆様、本当に申し訳ございませんでした。
 
 そんな東京公演でしたが、舞台の方は、若手中心のキャスティングを岡田達也と坂口理恵、そしてオリジナルメンバー・真柴あずきが脇から支え、溌剌とした、しかしせつない舞台に仕上がったかと思います。
 オープニングのダンス曲『さよならノーチラス号』がかかった瞬間に涙が出たとか、坂口理恵演じるサブリナが出てきた瞬間に号泣した、という、98年バージョンをよくご存じのお客さまもいらっしゃったり(←自分も含め)、テレビやビデオでしか知らなかったこの作品を生で観られて嬉しかった、という最近キャラメルボックスを知ったという皆さん、そして、SCUDELIA ELECTROの音楽がかかるから、と初めてキャラメルボックスにご来場くださった皆さんなどなど、バラエティに富んだ客席でした。
 
 嬉しかったのは、98年初演の年に産まれたお子さんを連れて来てくださったご一家がいらっしゃったこと。
 もう、11歳の男の子。
 5年生ですね。
 主人公のタケシは6年生の設定ですので、ほぼ自分の年齢の少年を大人の多田直人が演じている姿を、どう感じてくれたでしょうか。
 
 そういうわけで、17日(木)から大阪公演。
 大阪は、木・金・土の19:00の回はまだまだお席がございますので、安心してご予約ください。
 
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 『さよならノーチラス号2009』のネタバレブログ第一弾は、初主演の多田直人演じる、タケシ。
 初演では「ミスター・キャラメルボックス」こと西川浩幸が演じた、最初から最後まで舞台の上にいっぱなし、という難役を、ついに演じきりました。
 つらく切ないその表情を、どうぞ。

 

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「なんですか、古傷って?」
 
 
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「信用するな、しちゃダメだ、って言いたかったけど言えなかった」
 
 
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「埼玉県所沢市。僕たちの家族が、半年前まで住んでいた家です」
 
 
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「なんて謝ればいいんだよ。僕はこのお金を盗んだんだ。僕は泥棒なんだ」
 
 
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「君がよく考えろって言ったから、よく考えたんだ。
僕が本当にしたいことは何なのか。
僕が本当にしたいことは何なのか。」
 
 
 
 
 
 

 


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