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立ちつくす吹原は。 [クロノス]

ペンネーム「おたま」さんから、こんな感想をいただきました。
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菅野さん演じる主人公の吹原は、いつも笑顔です。泣き言を言っていても笑顔。つらくても笑顔。だからうっかり、この人の心の強さは超人的だと思ってしまったけれど、……背中を向けて悄然と立ち尽くす、その向こう側で、彼はどんな表情をしていたのでしょうね?
自らの決断を最優先にして、決して弱音を吐かない吹原だけれど、吐かないだけで、見せないだけで、心の中は……?
弱くて、強くて、やっぱり弱くて、だけど強い、キャラメルボックスの舞台で私がこよなく愛する主人公の造形の一つですが、『クロノス』の吹原もまた、心を奮い立たせる強い想いと、それでも本質は変わらない柔らかい気持ちを持ち合わせる、愛すべき人物だと思ったのです。
吹原の行動には、迷いがないように見える。
だけど、本当に迷いはないんだろうか?傷だらけの心で、決断しているのではないのだろうか。大切なのは、懸命であること。時を超えることで捨てることになるものに、どれだけの未練があったとしても。

勢いのある、疾走感のある、達成感のある、熱くすばらしい舞台でした。しかしそれ以上に、私には、ふるえる足で崖っぷちに立ちながら笑ってみせる吹原を、ただ愛する舞台でもありました。

きっと、菅野さんの吹原だからこその、この味わいなんですよね。
『クロノス』、大好きですよ〜。
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そう、海老名に別れを告げてクロノス・ジョウンターに向かい、本体に手を突いて顔を伏せた瞬間、客席からは背中しか見えなかったその瞬間の表情は、どんなだったのでしょうか。
実は裏から撮った写真はあるのですが、その前に、皆さんはどう想像されました?


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紅音

私は…哀しげに微笑んでいるかな〜と、上の文章を読んだとき瞬間的に思いましたが…なんでしょう…泣くことも笑うこともなく、ただひたすらに真剣に…今までの総ての事想い、そして願うような表情かな〜と。曖昧な表現ですが、そのような感じの表情かなと思いました。…加藤さん真実は如何に!?
by 紅音 (2005-11-30 15:38) 

ネタバレ(CARAMELBOX)

回答写真は、……どうしよう、千秋楽後?!
by ネタバレ(CARAMELBOX) (2005-11-30 15:40) 

紅音

あ!哀しげに微笑んでいるかなと思ったけど、違くて、曖昧な表現な感じの表情かなと思いました。
…というのを書き忘れました。すいません:;
by 紅音 (2005-11-30 15:40) 

juri

私はこのシーンが好きです。半年探してやっと出会えたクロノス。
これで過去にいける愛しい人に会える、そんな感情かなと。
哀しげという印象はないです。むしろ喜びではないかと・・・

・・・どうなんでしょ?
by juri (2005-11-30 18:32) 

makiko

はじめてコメントをさせていただきます。
クロノス、よかったです。ネタバレブログの写真を拝見して、思い出してじーんとしています・・・。
このシーン、とても印象的でしたね。
私もjuriさんと同じで、「やっと」という想いで、いっぱいなのかなと思いました。
本当はどうなのでしょう? 気になります。
by makiko (2005-11-30 20:23) 

私の周辺では、このシーンは「愛おしそうにクロノスに触れる」シーンと言われています。なので、安らいだ表情なのでしょうか。
今まで出逢ってきた人たちの、色んな想いも分かっていると思うので、儚い微笑みというか、でも眉間に皺入ってるかな~とか、色々思ってしまいました。
おたまさんのご感想、拝読しているだけで泣けそうです(涙)。
回答写真....見たい気もしますが、私的には千秋楽後まで取っておいて頂きたいです!!
by (2005-11-30 20:35) 

snare

はじめまして。
やがて誰も知らない未来へ飛ぶ恐怖、来美子に会える喜びと予感、様々な人たちとの今生の別れ、彼女を助けられるようにという祈り…
そういった、複雑な感情が凝縮した泣き出しそうな表情が、やがて決意で澄んでいくのでは、と思っています。
回答は、私も千秋楽までたっぷり想像したいので、できれば、その後に見せて頂けると嬉しいです。
by snare (2005-11-30 20:46) 

おたまさんの感想、大変共感できました!
だからこそ、このシーンでは泣きそうな顔をしてる気がしました。
だって、これで・・・・ですから。
と言うより、このシーンを見ているこちらが泣きそうだったからそう思うのかもしれませんが(^^;)
by (2005-11-30 22:04) 

ゆぱ

写真を観ているだけで、泣きそうになります。
愛しい人に逢える喜びと、そして今度は絶対に彼女を救ってみせる、という決意が入り混じったような表情じゃないかなあと私は思います。
この背中の彼の表情は大千秋楽後に見たいですね。
そしてもう一度、この背中を生で観たいなぁ・・・。

こちらにお邪魔するといつも加藤さんの愛に溢れた写真を拝見出来て、嬉しいです。
キャラメル大好きだっ!!っていう想いに溢れた写真の数々。
ネタバレブログにアップされた写真の「クロノスフォトブック」があれば、絶対予約しちゃいます、私(笑)
by ゆぱ (2005-11-30 22:06) 

史

「待ってる」来美子さんを漸く助けに行けると云う安堵感を抱きつつ、
願いか叶った瞬間には、全てが自分の元から零れ落ちてしまうと云う現実に
泣きだしそうな顔をしながらも、歯を食いしばって微笑んでいるのでは、
っと想像していました。
なんとも訳の分からない、ヘンな表現になってしまいましたが、
観ている私にとっても、色々な思いの交錯するシーンでした。
この菅野さんの背中を見ているだけで、涙してしまいます。
吹原と菅野さんの頑張りには胸をうたれます。
by 史 (2005-11-30 22:10) 

みお

原作では感じられなかった(私の想像力が行き届かなかったのだと思いますが・・・)弱気な吹原さん。
『クロノス』では「家族」を前に揺れそうな心、と具体的に観られて、なんとなく抱いてた違和感がスッと消えました。
今度こそ・・・と何度も過去へ行き、助けられずに未来に飛ばされる。
何回も繰り返して、「今度も助けられないかもしれない」という恐怖心は、隠し切れないんじゃないでしょうか。
吹原さんだって、弱気になってしまうんじゃないでしょうか。
この、クロノスに触れる瞬間、「今度こそ・・・・今度こそは・・・・」自分に言い聞かせるように、時の神に懇願するように。
祈る気持ちで、きっと、触れているんじゃないかな、と、思います。

ちょっと、具体的な話を出しすぎてしまったかもしれません・・・すみません。。
写真を見るだけでボロボロ泣いてしまいました。。。
加藤さん、回答写真、楽しみにしてますね!!
ん?千秋楽後って・・・1月ですか!?うぅっ・・・・待ってます・・・・。
by みお (2005-11-30 23:11) 

神楽霧月

こんばんは。神楽霧月です。
本当にこのシーンでは涙が出ると一緒に胸がすごく苦しくなりました。
あの時感じてた気持ちがこの写真を見た時によみがえって来ました。

私はまだ高校生で、こんなことを書くには若すぎると思いますが…
もし自分だったら…?と考えてその表情を思い浮かべると…
きっとすごく泣いてるけど嬉しい顔っていう結論にたどり着きました。

舞台では見えないところまで見えてくるって本当なんですね。

…すみません。なんかめちゃくちゃになっちゃいました。
もう一回見たい…クロノス…
でも見れないんですよね…(受験生&関西圏なので…)
原作で頑張ります…
では失礼しました!
by 神楽霧月 (2005-11-30 23:17) 

抱き締めてあげたくなる背中ですよね。
私は無表情というか目を閉じて後ろ髪惹かれる気持ちにケリをつけていそうな感じがします。
心のどこかでさちえにあってこれまでのことを
頼人のこととか、両親のこととかを聞きたいそういう気持ちを封じ込めて
もう一度過去へと飛び立つ背中
by (2005-11-30 23:36) 

円

胸が締め付けられます。

見えないからこそか、
いままで見せなかった表情をしているように思えます。

ぷりんさんの「抱きしめてあげたくなる背中」、
私もそう思います。

だからこそ、最後に私も涙が溢れました。
by 円 (2005-12-01 00:31) 

kakera-kera

残していく人への未練、先にいってしまった人たちへの想い、その人たちが残してくれたクロノスへの感慨、失敗してしまったらもうチャンスはないという緊張・・・そして、すべてはこれで終わるという安堵感。
そんなものを振り切るようにして、最後、もう一度彼女に会える、助け出せる・・・という希望だけを抱いて旅立つのかな・・・と。その振り切るための瞬間なのかな、と。そんなことを思いました。
by kakera-kera (2005-12-01 02:53) 

真理

吹原さんなら、きっと涙を堪えて笑顔を見せる気がします。
たぶん、妹のことや、将来のことを考えると、不安で仕方なくて、泣きたくなるでしょうが、「泣いたら立ち止まってしまう」と笑うでしょう。
そんな気がします。
菅野さんなりの回答の写真を楽しみにしています。
by 真理 (2005-12-01 13:41) 

ハル

それぞれ皆さんの捉え方があって面白いですね~。
加藤さんの回答写真、すごーーーく気になる!!ところですが、
この背中を観た人それぞれの感じた事が=回答になるかなと思ったりします。
だから見たいと思う反面、やっぱり秘密のままが良いかもと・・・・。
吹原自身、誰にも見せたくない顔だからこそ、この背中があるんじゃないかなって思います。
背中であったり、指先であったり、
菅野さんは体全体で感情を表現するのが本当に上手い役者さんですよね!
(なんだかエラソーにカキコミしてすみません・・・)
by ハル (2005-12-01 14:01) 

あーりー

抱きしめてあげたくなる背中ね~。。。
いいですね~そんなこと思ってくれる方がたくさんいて。。。(笑)
ま、そんなこと言いながら、ウチもその意見に共感しちゃったんですけども。
てか、あの背中の向こうはやっぱ笑顔じゃないっすかね?
やっとクミちゃんに会いに行ける。そんな思いなんじゃないでしょうか。。。
吹原さんは決して泣き言を言わなかったけども、ダンスシーンの吹原さんは、ずっと悲しい顔、泣きそうな顔をしてましたよね?
ちなみにその顔を見ながら、しょっぱなから泣きそうになってたのはウチです。。。
by あーりー (2005-12-01 21:28) 

Chie

家に帰って、自分のブログ仲間の大学生が「将来何になったらいいか」と悩んでいて、それについてコメントしようとしていろんなこと考えていたら・・・いつのまにか吹原さんのこと考えていました。
自分の人生を捨てて・・・でも、これが彼の人生?将来?今までの仕事のこととか家族とか?それを選んで幸せなの?とか・・・
原作を読んだ時も考えたのですが、菅野さんの吹原和彦のこの写真の背中をみたら、ますます考えてしまいました。
この写真見るだけで泣きそうだあ・・・
by Chie (2005-12-01 21:43) 

key

明日2度目行くんですが、この写真と皆さんの書き込みを読み、一度目の舞台を思い出しポロポロ涙がこぼれてきました。いい写真ですよね、本当に。
明日は最初のシーンから大泣きしてしまいそう!どうしよう・・・そしてこのシーンになったら、私はどうなっているのでしょうか?!
by key (2005-12-01 22:12) 

でんでん

初めて書きます。
やっと来美子さんの元へ行ける、行くんだ、行かなきゃ!と
焦る気持ちを落ち着かせて
「大丈夫」と目をつぶって自分に言い聞かせているのかなと思いました。
色々な意見が聞けて嬉しいです。
加藤さんの写真を見るのが楽しみです!!
by でんでん (2005-12-01 22:31) 

まゆ

私もハルさんと同じで、表情を見たい気持ちもいっぱいあるけど、秘密にしておきたいです。
笑っているのか、泣いているのか、怒っているのか、耐えているのか、わかりません。
でも、この背中や指先から感じるのは、愛であり、祈りです。
それで十分かなあと思うので、表情がアップされる時は、見ないつもりです。

いろんな感想が聞けて、とっても嬉しいです。

吹原さん、どうぞ、最後まで走り抜けて!
こんなに大勢の人間がひとりひとり、いろんな場所で、いろんな時間に、あなたの、「吹原和彦の軌跡」を見守っていますから…。
どうか。
by まゆ (2005-12-02 00:44) 

イブキ

今日見た時は、席が遠かったにも関わらず、吹原さんがクロノスに触れた瞬間は微笑んでるように見えました。
でも、操作盤に行く寸前では、俯いて目を閉じて、いろんな人たちにお別れしてるような気がします。
だって、吹原さんは自分が残された人間だと言ってますが、同時に自分がたくさんの人たちを後に残された人間にしてきてることを分かってると思うんです。
少なくとも、最後のシュートの前の吹原さんは分かってるはず。それでも、前へ自分を押し出す瞬間は微笑んでなかったんじゃないかと思うのですが、どうなんでしょう?
でも、踏みとどまるのも、前へ行くのも、どちらにしても多大な勇気がいる決断ですよね。
写真楽しみですが、やっぱり千秋楽ですかね?
by イブキ (2005-12-02 01:06) 

きっと

自分が住んでいた世界ではない、彼にとっては最早「誰もいない」世界。
そこで半年間も独りでさまよい続けて…。
半年間も独りで生きてこられたのは彼女に会うため。
逆に言えば、半年間も独りで生きてこられたのは、
彼女を救いたいという気持ちがあったからじゃないかと思いました。

そしてようやく「自分の世界」と繋がるものを
彼はみつけたのじゃないかと思います。
1つはこのクロノス・ジョウンター。
もう1つは年老いた妹とその娘。
後者を選びたいという気持ちが彼の中に完全に無かったとは思えません。
後者を選び取れば比較的安定した世界で生きることができるのですから。
それでも彼は時を飛ぶのですね。
一生懸命に生きることを教えてくれた彼女のもとへと飛ぶのですね。

本体に手を突いて顔を伏せたその瞬間、僅かに残った迷いを彼はふっきろうとし、そしてふっきったようにも見えました。
ようやく彼女へと繋がる道標に出会えたことに喜びを感じている様にも見えました。
また彼女同様に自分の人生を変えたクロノス・ジョウンターに深い感謝と別れをつげているようにも見えました。
もしかしたら自分の人生を狂わせたクロノス・ジョウンターに僅かな憎しみもあったのかもしれません。
表情が見えないので無限の解釈ができますね(笑)
まさに4つの声、ならぬ4つの背中ですね。
これまで見たお芝居や映画の中でもTOP3の背中です。
この後姿にくわえて出発する時のふっきった笑顔も素敵です。

ラストシーン、吹原さんはタイムパラドックスによって現代に戻るのか、それとも時の神にはじきとばされるのか不明確なままに終わったわけですが、たとえ数千年後に飛ばされても、たった独りの世界であっても、彼は一生懸命に生きることができるのではないでしょうか。
なにせ時の神に打ち勝って彼女を救い出せた彼ですから。
その生き方は真似はできませんが、とても憧れます。
by きっと (2005-12-02 02:08) 

maru

・・・すべてを覚悟した上で、目を瞑り、祈る。

これが最後のタイムトラベル。
クロノス・ジョウンターとの縁もこれが最後かもしれない。
来美子と会うのも。
そして自分は・・・それは考えない。


すぐに簡単には出しちゃいけない答えだなと思い、この写真を見てから真面目に暫く考えていました。なのに、吹原さんは夜更かしして“セーラー服クミコ”の入手に熱を入れているなんて!
・・・お元気そうで何よりです。

結局、これだ!っていう答えは出せませんでしたが、自分が今生と別れを告げるときがきたら、いろいろな未練よりも、あの世で愛する人に会えると希望をもって微笑みながら逝きたいなぁ。

ある日突然『○川輝良』の△ちゃんのようにクミコちゃんも・・・・!!かもしれないし!!
生きてりゃ解らないですよ、吹原さん。
by maru (2005-12-02 14:01) 

つかぴ

少し迷った表情を浮かべ、すぐに微笑む。
だと思っています。

妹が、すぐ会える場所にいる。今まで応援してきてくれた家族に会う最後のチャンス。少しだけ妹や両親の顔を思い浮かべて、『会っていきたい』そんな気持ちが表情に表れる。 が、 すぐに久美子さんを助けた所を想像し、自分を待っている久美子さんを思い出し、笑顔を浮かべた。
と想像しています。

実際はどうなんでしょう? 千秋楽後が楽しみです。
by つかぴ (2005-12-02 18:33) 

ユウキ

私はクロノスに対する『愛おしさ』を感じました、だから笑顔・・・ですね。
探しつづけて、やっとやっと出逢えたんですから。
クロノスの側に行く前、海老名さんの話を聞いたときに、
もしかしたら過去に戻る事をやめられたのかもしれない。
でも、もう一度來美子のもとに戻ると決めて、立ち上がったような気がするのです。
その後で触れたクロノス・ジョウンターですから、自分の半身のような気持ちを抱いてるのではないでしょうか??

ココは一番好きなシーンです、吹原さんの想いがあふれているように思います。

菅野さんは、どのような解釈をされたのでしょうか??
見たいような、このまま背中で吹原さんの気持ちを感じてる方が良いのか・・・
悩むところです
by ユウキ (2005-12-02 23:05) 

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