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『猫と針』〜前田綾 [猫と針]

この作品は「前田綾のモノ」なのでしょう。
前田自身も、「恩田さんの髪型を真似した」と言っていました。
淡々と演じているようで、細かい表情の変化をつけて見せていってくれました。
「個性」というのは、こういうものなのかもしれません。







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『猫と針』〜石原善暢 [猫と針]

2002年に實川、筒井と同期入団したのに、本公演では「コレ」という見せ場があまりなかった石原。
でも、岡田達也をはじめとして、劇団内にはなぜか「石原ファン」が多く、今回も「せっかく自分のプロデュース公演なら石原を」と達也が指名してキャスティングした模様です。

 
昨年の若手公演『極楽トンボの終わらない明日』や今年の『サボテンの花』でも、本当の人の良さを見せてくれた石原ですが、今回はその人柄と裏返しのエキセントリックな部分を持った役どころ。

 
ちょっと舌足らずなんだけど、特徴的な声と表情には、惹き付けられるものがあります。

 
横内さんからも、いろんな意味で可愛がられ、一段と成長している石原。
「福山雅治さんに似てる」と、誰しもが思石原ですが、さぁて、福岡ではどんなふうに弾けてくれますかねっ?! 



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『猫と針』〜久保田浩さん [猫と針]

岡田達也が、自分のプロデュースで公演をやる、ということを言い出したときに、まず最初に「作品は別にして久保田さんとやりたい」とポロッと言っていました。それほどまでに、達也が一緒に舞台に立ちたかった久保田浩さん。

それにしても、キャラメルボックスへの客演の役者さんは関西の劇団の方が多いですね。
久保田さんが所属する遊気舎は、『雨と夢のあとに』で客演してくださった楠見薫さんも所属していた、やはり関西の古株劇団なのです。
http://www1.linkclub.or.jp/~yukisya/
 
キャラメルボックスの公演で客演をお呼びするとき、というのは、たいてい、キャラメルボックスのお客さんが「え?誰?どんな人?」と思っていただけるような方が多いのです。一番わかりやすい例が、シアターエクスプレスでの、粟根まことさんと、田尻茂一さん。犯人役として、これ以上うってつけだった人たちはいなかったのではないでしょうか。
 
で、久保田さん。
今回の恩田さんの物語を、どんどんわかりにくくしていってくれたのが、この人なのではないかと思います。

 
「普通」なのに、なんだか変。

 
変なことをしていても、いたって普通。

 
おおげさなことをしていないのに、目がいってしまう存在感。

 
喋っていなくても、ついその表情が気になってしまう人間的魅力。

 
そして、締めるところをビシッと締めてくれる、ベテランの演技。

 
とてつもなく貴重な役者さんと、また出会えたな、と思うのです。


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『猫と針』〜坂口理恵 [猫と針]

「この企画に一番最初に乗ってくれたのはこの人!」と打ち上げで岡田達也が言っていた、坂口理恵。
キャラメルボックスの本公演でも、次々と幅の広い役柄を見せてくれる坂口ですが、今回ほど「まさか」と思わされたことはありませんでした。
そ・そうだったのかぁっ!!と、たった一瞬だけ思わされた、ある意味、最も騙されたのがこの人だったかもしれません。

 

 

 

 

 


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『猫と針』〜岡田達也 [猫と針]

『猫と針』の舞台写真を撮るのは、本当に難しかったです。
なんたって、普段のキャラメルボックス公演と違って、「特に何も起きない」からです。
いえ、いろんなことが起きるんです。
ただ、それは、会話の中で起きる、さざ波のような事件。

そして、「人はその場にいない人の話をする」というキャッチコピーからもわかるとおり、いない人がいっぱい出てきて、その人達は、写真に撮りようがないわけです。
昔、僕が物凄く好きだった「転位21」という劇団の芝居は、小劇場で、ピリピリするほどの緊張感の中で芝居が進み、呼吸もしてはいけないのではないか、というくらいに観ている方が追い詰められていったものですが、『猫と針』は、ものすごい緊張感はあるものの、しかし、「見せ場」とか、「衝撃的な一瞬」とかが、あえて全く無いのです。

かと言って、のんびり見ていられるかと言ったらそんなことはなくて。
ちょっとした仕草、ちょっとした動きの一つ一つが、演出家・横内謙介の、というよりも、全てが作家・恩田陸が仕掛けた観客に向けた罠であるかのようにさえ感じられ、舞台上の人物全ての一挙手一投足から目を離せなくなり、極度の集中力を要求されているうちに笑わされていたり、騙されていたり、していくのです。

そして、通常のキャラメルボックスの公演ではありえない演技も目立ちます。
ぶらぶらする、とか。
だらだらする、とか。
タバコを吸う、とか。
聞こえないような声で喋る、とか。

小さな声で喋られてしまうと、観ている方は、逆に必死で聴こうとするしかないわけで、視覚と聴覚だけでない、様々な感覚がどんどん研ぎ澄まされていくのがわかります。
 
俳優座劇場では、なんと、劇場の外を走る車の音や、劇場の隣のバーで外国人が飲んで騒いでいる音まで聞こえてしまうほどの静寂が襲いました。
とりわけ、台風の夜の『猫と針』は、天然の効果音のおかげで、全ステージの中で最も盛り上がったということです。
 
もう、あとは福岡5ステージを残すのみ。
是非、ナマでこその緊張感を、西鉄ホールでお楽しみください。


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