9月22日(月)にジャージのままで行われた『無伴奏ソナタ』最後の通し稽古の写真を12点お届けします。 [『無伴奏ソナタ』2014]
9月26日(金)にサンシャイン劇場で幕を開ける、
2014年版『無伴奏ソナタ』。
22日(月)に、稽古場で最後の通し稽古が行われました。
衣裳は着用せず、ジャージのままで。
20日の通し稽古の模様は先日お伝えしましたが、
果たして今度はどこで僕はシャッターを切るのか。
自分でも特に決めぬまま、
稽古場に向かいました。
『涙を数える』で過酷な役を演じたばかりの多田直人。
というか、去年から過酷な役ばかりを自ら選んで
というか、去年から過酷な役ばかりを自ら選んで
挑戦し続けているようにさえ思えます。
主人公・クリスチャン。
原田樹里。
こんなふうにしても
こんな笑顔で微笑んでも
……全く気持ちに気づかないクリスチャン。
音楽を禁じられた者が
その禁を破らないかどうかを監視し、
発見した場合は処罰までする「ウォッチャー」。
文学座の石橋徹郎さんの、
発見した場合は処罰までする「ウォッチャー」。
文学座の石橋徹郎さんの、
冷徹なのに目を離せない演技。
劇場では、石橋さんの瞳にご注目ください。
クリスチャンには、恐ろしい罰が待っていた。
最後の罰を受けるクリスチャンに、
その罰の意味を語るウォッチャー。
その語り口、その語る内容、
残酷なのに、清々しく感じてしまうのは
僕だけでしょうか。
罰の終了を告げられる、クリスチャン。
絶望?希望?
信じられないことが起きる。
この瞬間は、想像だにしなかったはず。
キャラメルボックス・グリーティング・シアター
『無伴奏ソナタ』
東京・三重・名古屋・大阪・新潟・岐阜
2014年版『無伴奏ソナタ』の稽古場通し稽古の模様をレポートします。 [『無伴奏ソナタ』2014]
9月26日(金)にサンシャイン劇場で初日を開ける
『無伴奏ソナタ』。
第一回目の通し稽古を見ていた僕は、
「撮りたい」という衝動を抑えられませんでした。
「撮りたい」という衝動を抑えられませんでした。
そしてその翌日の2回目の通し稽古を、
久しぶりに一眼レフで撮影。
2012年に上演したときと、
今のキャラメルボックスとの違いが
表れているかどうか。
10枚だけピックアップしてお届けいたします。
酒場の歌姫の役を演じる、原田樹里。
『無伴奏ソナタ』初演後、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』でも歌いました。
そして、今。
主人公・クリスチャン(多田直人)が運命に翻弄されるイメージの
無言のパフォーマンスシーン。
赤い布が表現しているのはいったい何なのか。
それはあなたの想像力で補ってください。
音楽を、作ることも演奏することも歌うことも禁じられたクリスチャン。
しかし、酒場のピアノを目の前にして
身体は、指は、自然に動き出し、
彼の中の音楽は爆発してしまいます。
ピアノを演奏していることがウォッチャーに知られ、
両手の指を全て切り落とされ、
再び音楽を禁じられたクリスチャン。
再び音楽を禁じられたクリスチャン。
しかし、工事現場の仲間たちの歌声に囲まれて、
やはり彼は歌い出してしまいます。
しかも、彼だけの歌を。
クリスチャンの歌に、仲間たちは引き込まれます。
歌が、広がっていく。心が、伝わっていく。
しかし、歌を作って歌ったことも、
ウォッチャーに知られてしまう。
声を奪われる、クリスチャン。
声を奪われる、クリスチャン。
そして、彼に最後の仕事が与えられ、
人生の最後にはその職も解かれる。
人生の最後にはその職も解かれる。
果たして、過酷なまでのこの物語の終幕は。
◇ ◇ ◇
9月26日(金)〜10月1日(水) サンシャイン劇場
10月5日(日) 津◆三重県文化会館中ホール
10月8日(水)・9日(木) 名古屋◆名鉄ホール
10月11日(土)〜13日(月・祝) 大阪◆森ノ宮ピロティホール
10月25日(土) 新潟◆りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館
10月29日(水) 岐阜◆大垣市スイトピアセンター文化ホール